それでもなお、戦車の側面・後面や走行装置等の弱点を狙ったり、タンデム弾頭や地面設置型のミサイルを使用するなど、状況は限られるものの撃破自体は不可能ではない。, これにより、戦車に乗り込む戦車兵は敵の対戦車兵器に備えて常に周囲を警戒する必要に迫られ、第一次世界大戦で戦車が登場した当初の「味方歩兵を護るために戦車が先行し、彼等のための壁になる」という図式が成り立たなくなり、「戦車を敵歩兵から護るために、歩兵を先行・随行させる」という状況に陥ってしまった。戦車を運用する側は戦車を単独で進めるのではなく、視界の広い歩兵を随伴させ、歩兵の警戒と小火器による牽制・制圧で敵方の対戦車戦闘を困難にさせなければならなくなった。それに対して対戦車攻撃を仕掛ける側にとっては、まず敵戦車に随伴する歩兵を無力化、あるいは両者を分断してから戦車を攻撃する必要性が生まれ、彼我の駆け引き・せめぎあいが行われるようになった。, 最新の戦車は前面だけでなく全方位に装甲を施したりモニターやセンサー類を充実することで不利を補おうとしているが、それでもなお充分とは言えず、随伴歩兵との連携を必要としつづけている。歩兵が戦車の外に直接同乗するタンクデサントは歩兵の視野の広さと戦車の機動力を得られる反面、むき出しの歩兵は敵からの攻撃にたいして無防備であり、常に推奨される戦法とは言えない。RWSは周囲を監視するセンサーと対空攻撃を両立できる装置であるが、高価で装置自体が万全とは言えないためUAE、米陸軍、カタール、ロシア等の国でのみ普及している。ロシアでは味方戦車を敵歩兵から守ることに特化した戦闘車輛であるBMP-Tシリーズが開発されている。, また戦車は大きく重いことから交通路には制限があり、防御側はこれを利用して対戦車壕や対戦車用バリケード、対戦車地雷等の障害物によって自由な移動を阻害する。戦車は車体の大きさから停止して動けない状態では容易に狙い撃ちされるため、走行不能な状態に陥った戦車の自衛戦闘には限界があり、味方の救出が間に合わなければ乗員は脱出を強いられることになる。, 戦車への攻撃が成功した例。履帯が破壊され走行不能になり、ドイツ軍の手に落ちたマーク IV 戦車。, 対戦車グレネードをライフルの先に装着して発射姿勢を取ったホーム・ガード兵士(1942年), 海岸線に設置された対戦車バリケードの一例。第二次世界大戦の大西洋の壁の一部で、鉄骨を組み合わせた「チェコの針鼠」。, 戦車を破壊すべく、刺突爆雷を持ち戦車に向かって突入しようと身構えるヴェトナムの兵士の像, 台児荘の戦いにおいて対戦車兵器の不足を補うため、多量の手榴弾を身に付けて自爆攻撃に備える中国軍兵士, RPG-7を担いだイラク治安部隊兵士。背中には予備の弾も2つ背負っている。こうした携帯式対戦車兵器が普及したことで、強大勢力の戦車を弱小勢力の歩兵が迎え撃つことが可能になった。, 道路外(オフロード)に成形炸薬を用いた対戦車地雷を設置した事例。罠線や遠隔操作で信管を作動させると、向かって右奥にメタルジェットが噴射される。, 火砲やロケットランチャーといった対戦車兵器を使えない場合、太い木や鉄の棒などを履帯に投げ込んだり、あるいはバリケードを用いて敵戦車を足止めした上で、重油やガソリンなどの可燃物を戦車の上面に大量に浴びせかけたり、地面など周囲にも可燃物を配置しておいて着火し、火攻めにするという攻撃方法が用いられる場合がある。かつては同じ目的で火炎放射器や火炎瓶、焼夷剤投射器(例:ドイツ連邦軍のHandflammpatrone)を使う事例もあった。開口部や吸気口から燃える可燃物が車内に入り込むことで、戦闘室やエンジンが焼損にいたる。また装甲板で覆われて開口部が少ない戦車は温度上昇を防ぐことができず、炎にさらされ続けると全体ががまるで大型のオーブンのようになり、機器が故障したり弾薬が誘爆しなくとも、内部の乗員は脱出を余儀なくされる。, ありあわせの爆発物で作られた即席爆発装置は、戦車の下部装甲や走行装置を破壊したり、車体を横転させる威力を持ちうるため、紛争地域に投入された戦車にとり大きな脅威となっている。, 陸戦を主目的とする戦車にとって上空を高速で移動する航空機への対応は難しく、第二次世界大戦の中期から対地攻撃機が対戦車攻撃にも導入され多くの成果を挙げた。特にダイブブレーキを備えた急降下爆撃機は狙いを定めやすく、戦車側は直撃を受けないようにジグザグに動く、急停止・急発進するなど回避行動を取っていたが効果が薄かった。対策として大規模な戦車部隊には対空戦車が随伴することもあった。敵からの空襲を受ける可能性がある場合は、高射部隊の援護が必要不可欠である。, 戦車の上部装甲は正面装甲に比べると薄く作られるため、正面装甲であれば充分に耐えられる20mm~30mm級の機関砲によっても貫通される可能性がある。ソ連では第二次世界大戦の中期から23mm機関砲を搭載したシュトゥルモヴィークIl-2を東部戦線に投入し、ドイツ軍の戦車部隊に対して大きな戦果を挙げた。ドイツでも大戦後期からJu 87GやHs 129のような爆撃機・攻撃機に機関砲や対戦車砲を装備して対戦車攻撃機として投入し、ソ連軍の戦車を多数撃破している。現代では対戦車攻撃は後述の武装ヘリコプターが主流であるが、アメリカ軍のA-10は戦車や装甲車への攻撃を主任務としており、30mmガトリング砲や空対地ミサイルなど多彩な武装を装備している。, 空中を低速で比較的自由に動き回り、一定の空域に留まり続けることができる攻撃ヘリコプターは固定翼機以上の脅威であり、戦車砲の射程外から対戦車ミサイルなどで一方的に戦車を撃破することが可能である。戦車側は敵ヘリコプターの射程に入った場合、煙幕を張って視界を遮りつつ遮蔽物の影に隠れる以外には手がなかったため、戦車を運用する側は、歩兵の持つ地対空ミサイルや対空攻撃の可能な銃砲、また専門の防空車輌や高射部隊との協調によって敵ヘリコプターの接近を阻止する必要がある。近年の自動目標追尾装置を持つような戦車に対してヘリが射程内を低速飛行する場合にはかえって撃墜される可能性がある。, この他にも攻撃能力を有する無人航空機など新たな脅威も出現している。現代ではミサイルなどを利用した空からの対地攻撃により敵戦闘車両を破壊した後、地上部隊を展開させる戦術が基本であり、制空権の確保は戦闘車両を大規模展開させるうえでの前提条件である。, 市街戦は視界の狭さと通行の制限という二つの弱点から戦車にとっては不利な環境で、とくに曲がり角や建物の上層などの高所から、弱点である後面や上面に攻撃を受ける危険性がある。それでも歩兵の盾や強力な火力援護手段として戦車が必要されていることに違いは無く、非対称戦争対策として市街地向けの改修が行われている。設計段階から市街戦を考慮した戦車も登場し、また建造物破壊に対応できる砲弾も実用化されている。市街戦では主役である歩兵を援護する近接支援火力として戦車が投入され、対歩兵用に副武装の機銃が用いられ、対空機銃は建物の上階など砲が届かない相手に対応するために重要である。, レオパルト2の市街戦対応型『レオパルト2PSO』は、対戦車ロケットや地雷対策の増加装甲、デモ隊の排除や威嚇のため非殺傷兵器やサーチライト、バリケードの撤去にも使用できるドーザーブレード、モザイク状の都市迷彩を採用している。逆に射程距離は重視されないため、主砲を55口径から前期型で使われていた射程の短い44口径に戻し、代わりに遠隔操作式の銃架に多彩な小火器を装備できるようにしている。, イラク戦争後、米英を主体とした駐留軍の車両も対HEAT装甲である鳥籠状の構造物で車体を覆っているが、これは前述のように独軍が採用した防御方法であったもので、その後に同じ着想のものが世界中で採用された[18]。これがRPGの弾頭を数十%の確率で不発、または著しく効果を削ぐと云われている。, 各国において、戦争に関する博物館が存在する。中でも、戦車を中心にした博物館がいくつか存在する。連合軍の博物館は自国の戦車はもとより、鹵獲した枢軸国の戦車の展示においても充実しており、戦車の変遷を理解する上においては重要な資料を提供している。, 自衛隊の車両を運転する内部資格「MOS」(Military Occupational Speciality、特技区分)の他、公道を走るには大型特殊自動車免許や大型特殊免許(カタピラ限定)の運転免許が必要となる[33][34][35]。, 特に敵からの砲弾が直撃しがちな砲塔前面、次いで車体前面は装甲がより分厚く設計されていることが一般的で、こうした前面は砲弾の直撃にもある程度耐え得る。それ以外の面(後面、両側面、上下面)はやや装甲が薄く設計され、弱点となっていることは多い。もし全ての面の装甲を均等に厚くしてしまうと車体が重くなりすぎて、エンジン・トランスミッションや足回りの走行装置に負担がかかり、実際上、戦場で使いものにならなくなってしまう。そのため前面装甲を重点的に強化し、敵に対して極力前面を向けるように運用するという防御策をとることになる。反対に対戦車攻撃では、敵戦車の前面ではない部分(走行装置を含む)を攻撃するのが定石である。, 中国大陸では青銅器時代には戦車が主力兵器とみなされるほど重視されていたものの、時代が下ると歩兵と騎兵に地位を奪われて廃れていった。日本では山がちな地勢や大陸から伝わった鉄器や騎馬の技術によって戦車の時代を経ること無く歩兵と騎兵の時代に移行したため、ほとんど使われなかった。, 大正11年「偕行社記事」4月号に掲載された「作戦上に於ける自動車の利用について」という論文に戦車の語が確認できるという, 奥村恭平大尉(陸士21期・輜重、のち陸軍少将)が軍用自動車調査会の席上で「戦車」と呼称することを提案した。, 兵器の制式名としてPanzerkampfwagenではなくPanzerだけで「戦車」を意味するようになったのが確認できるのは、, 現在のドイツ連邦軍のPanzerdivisionも装甲師団と訳されるのが通例である。日本語中の頻度を調べるサービス, 105mm砲を開発したイギリスでは、当時の重戦車砲を上回る55口径120mmライフル砲L11をチーフテンに搭載し、第3世代戦車であるチャレンジャー1にも同砲の改良型が引き続き搭載された。, 爆発反応装甲の特性として着脱が可能で破損時の交換が容易な他、作動時の爆発によって自身より重く厚い装甲板と同程度の防御力を発揮するが、車体周囲の随行歩兵や自車の装甲に損傷を与える恐れがあり作動後はその箇所の防御力は低下してしまう。装甲防御力が弱い旧世代の主力戦車に、爆発反応装甲を前面に貼り付ける事で兵器寿命の延命を計ることがある。, アルゼンチンのTAMは自走砲と歩兵戦闘車に車体が流用されているがTAM自体がマルダー歩兵戦闘車の車体を流用して作られている。, 砲手側に同軸機銃を置くM1、10式、K2以外ではむしろ砲手側に同軸機銃を置かない。, M1戦車は砲塔を90度横に向けても、パワーパックがそのまま垂直には引き上げられず、斜めに傾ける作業が必要となっている。, 精密な射撃はできないが敵陣を威嚇する効果を期待したもので、現代のロシア製歩兵戦闘車などに受け継がれている。。, スウェーデンではHEAT弾の爆発的な加熱ではディーゼル燃料に着火しないことが実射実験で確かめられている, 兵器輸出入の実例を挙げれば、国内の企業が開発した車輌と他国の車輌とを比較検討した結果、他国製の輸入に決まる場合もあれば、逆に, 戦車の性能は、開発国の工業力を推し量る指針となる。第二次世界大戦中、ドイツは同国ならではの優れた機械技術で, こういった発展途上国の陸軍(ニカラグア、ウルグアイ、ラオス等)向けの兵器販売としては、ソビエト時代などに輸出された世界中に多く存在する旧型戦車へのアップデートキットや中古戦車の輸出などが代表的である。, 先進国や発展地上国でも、近代化改修に似て非なるものに、旧式化した戦車の車体や走行装置などを自走砲や工兵戦闘車両のような派生車輌として活用することも以前からよく行われた。, 冷戦終結による「脅威の減少」とは、戦車同士が大規模に砲火を交える可能性が小さくなったという事を指す。, ストライクアンドタクティカルマガジン別冊「戦後の日本戦車」古是三春、一戸祟 カマド社, 日本の戦車100年 始まりは神戸のマークIV、そこから世界有数の「原産国」に至るまで, https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1885847, https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/914145, https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/964209, Armed Robotic Vehicle (ARV) UGV Robotic Armored Assault System (RAAS), https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=戦車&oldid=80150009, 防御について、戦線を突破できるだけの防御力を持つ。具体的には、主に特殊鋼板製の装甲で覆われている。. 『World of Tanks』は、世界中で熱狂的な支持を集める戦車を題材としたオンライン対戦ゲームです。史実に基づいた様々な装甲戦闘車輌に乗り込み、多様なマップでリアルなゲームプレイを味わうことがで … 本当にそう思っていたとしても、このような言い方はするべきではありません。, 「タンクをやっても構わないけど、その分の報酬はいただくよ」

どこかが極端に強くても、どこか1つが弱いとパーティとしてうまく機能しないので、絶妙なバランスが求められます。, ゲームによっては、特にタンクと決めた人が必要にならない場合もありますが、逆に、必ず必要になる(居ないとかなり不利になる、もしくは全くゲームにならない)ゲームも多く、そのようなゲームでは、誰かにこの役をやってもらわないとゲーム自体をうまく進められません。 戦車(せんしゃ、英: tank )は、火砲および自動火器を備え、無限軌道により道路以外を走行する能力と、特殊鋼板製の装甲による防護力とを備えた車両 。 第一次世界大戦で初めて登場し、第二次世界大戦では地上の戦闘で中心的な役割を果たす兵器となった